健康でいたいのは長生きしたいからじゃない
健康でいたいけど長生きはしたくないと思っていることについて書きます。
自分の性格、健康状態や家族、経済状況、環境などから、このような考えが生まれているだけであって、これが正しい考えだというつもりも、他の方に勧めるつもりもありません。
また長生きされている方、長生きを目指している方を批判する意図は全くありません。
寿命を縮めたいという意味でも決してありません。
でもみんながみんな、長生きしたいと思っているわけではなくて、こんな考え方をする人間もいるという例として書いてみることにしました。
これからもっと年をとると変わるかもしれませんが、52歳のいま私が思っていることを書きます。
健康で長く仕事を続けたい
健康で今の仕事をできるだけ長く続けていきたい。
それが私の夢です。
詳しくは書きませんがクリエイティブ系の仕事をして生計を立てています。100%自分の性格に向いていると思える、一生続けたいと思える仕事です。
40代で今の仕事と出会いました。自分が20代の頃にはなかった仕事です。もし20代の頃にこの仕事があったら人生変わっていただろうなと思います。
目標は、できるだけ寿命間際まで体と脳の健康を維持して、今の仕事を続けたいということです。そして質素でいいから、自力でくらし続けたいです。
長生きしたくない人もいる
健康について調べていて、ひっかかることがあります。
喫煙している人としていない人では平均寿命がどれぐらいちがうかとか、コレステロール値がどれぐらいだと一番長生きできるかとか……
都道府県別平均寿命ランキング1位は…?みたいな記事とか…
「長生きはいいこと」であるかのように書かれていることが多くてモヤッとします。
みんな、90歳100歳まで生きたいと思っているものなんでしょうか。私は長生きなんて怖くてしたくないのですが……
決して早死にしたいと思っているわけではないです。人生に希望がないから長生きしたくないと思っているのではない…。先程も書いたように、健康で仕事をできるだけ続けることが私の夢です。
でも、働けなくなり、自分のことが自力でできなくなった後に生き続けるのが本当におそろしいのです。
健康寿命と平均寿命
日本は長寿の国です。
平均寿命は、亡くなるまでの長さの平均です。亡くなる前に、人によっては寝たきりだったり入院していたり、多かれ少なかれ介護されて生きている期間があります。
その期間が平均2~3年もあるのかなと思ったら、厚労省のデータによると男性で9年、女性で12年だそうです。
なんと……長いですよね。
日常生活に制限なく暮らせる間を健康寿命といいます。健康寿命と平均寿命の間が長いと社会は大変だし、本人もつらいということです。
で、どうやって狭めるか…
健康寿命を延ばす
平均寿命を縮める
ということなんです。健康寿命を延ばそうと国も取り組みをしているそうです。
あのーアホなこと言ってると思われるかもしれませんが……
健康寿命を延ばそうとすると、平均寿命も一緒に延びてしまうんじゃないかと思うんですがどうなんでしょう?
70歳まで元気で仕事ができる。その後10年介護されて生きる。
↓
健康寿命を延ばしましょう
↓
75歳まで元気で仕事ができる。その後10年介護されて生きる。
結局健康寿命と平均寿命の差は狭まらないんじゃないかという気がするんですが……
それとも平均寿命の方はこれ以上もうあまり延びないとわかっていて、健康寿命を延ばせば、平均寿命と健康寿命の差が縮まっていくということなんでしょうか?
平均寿命を縮めましょうと大きな声で言う人はまだ現れてないと思いますが『プラン75』という映画に描かれているようです。
観たいです。Amazonプライムに入ったら観よう。
思うに、健康寿命と平均寿命の差が大きいと社会が大変なだけではなく、本人がつらいということがほとんど発信されていません。この声が出てくると、社会は大きく変わるんじゃないでしょうか。
長生きすることへの不安
長生きすることに不安を覚える理由を書いていきます。
まわりの人が亡くなっていく
長生きすればするほど、家族、友人、知人が亡くなっていく経験を多くすることになります。
自分のおとろえと向き合う
物忘れがひどくなって~と、笑っていられるうちはまだいいのです。
これからどんどん、いろんなことが覚えられなくなり、忘れやすくなり、間違えることが多くなっていくのでしょう。
走ること、段差をこえること、靴をはくためにつかのま片足立ちになること…今はなんとも思わずにできていることが、できなくなったり、痛みや苦痛をともなうようになったりしていくのでしょう。
そして決して若かったころの自分に戻ることはないのです。
介護される生活が不安
誰にどんな介護をしてもらって、どれぐらいの期間生きるのか……考えると暗い気持ちになります。
お金の不安
年金制度もどうなるかわかりませんし、働けなくなってから何年生きるかわからないし、住居も古くなっていきます。
物価はすごいいきおいで上がっていますし、5年後の社会は今とは全然違うかもしれません。不安が大きいです。
若い世代との溝
今も溝はあると思いますが、今とは比べ物にならないほど、若い世代と高齢者の溝はきっとどんどん深まっていきます。
少子高齢化が進み、働く世代が年寄りを支えきれなくなることが目に見えているのに、政治による改革は進みません。政治家は票田である年寄りをおだてることに忙しく、問題は先送りにされるようです。
そのツケは若者や、弱くて金に票にもならないと思われてしまうようなところにまわされます。
もうすぐ若者が年寄りに牙をむいてもおかしくないと思います。
こんな長生きならいいと思う
30才の体と脳と見た目で長生きできるのなら、いくらでも長生きしたいです。でも実際長生きするというのは、どんどん年をとっていくことです。
長生きしたいですか?と聞かれたらYesでも、年をとりたいですか?と聞かれたらNoと答える人が多いのでは。
平均寿命は男81歳、女は87歳。85歳以上の60%が要介護者だそうです。
もちろん、長生きして幸せな人も中にはいると思います。
健康
健康で、85歳や90歳になっても仕事や家事ができる人、趣味を楽しめる人もいるでしょう。
経済的な不安がない
介護、病気の治療、衣食住、身の回りのこと……すべて思い通りに解決できるぐらいのお金があるとしたら長生きも悪くないのかもしれません。
お金持ちの一人暮らしとか老夫婦は、セキュリティしっかりして、財産について相談できる人がいないと危ないでしょうが……
それもお金で解決できるならって感じでしょうか。
家族や友人が多く仲がいい
子供、孫、ひ孫がたくさんいて、お盆や正月は親せき一同集まってにぎやかにすごす……みたいな。
幸せな老後のイメージです。
家族が多いと、介護も協力してできるでしょうから……
一人っ子が両親の介護とか、本当に厳しすぎると思います。
ただ親しい人が多いと、年をとればとるほどお別れする人も多いということになるかもしれませんが…
長生きはこわい
ネガティブなことばかり書いてしまいました。
こう書きながらも、60歳、70歳になった時の自分を、あまりリアルに思い描くことができません。
どこに住み、何を食べて生きているのか。一人暮らしなのか、誰かと住んでいるのか。
仕事はできているのか……
病気を患っているのか、体に痛いところ、不自由なところはあるのか……
介護を受けているのか……
近い将来のことですから、よく考えて自分にできる準備をしていきたいです。
やはり私が目指すのは、健康で仕事を続けられること(=経済的安定)かなぁと思います。そしてプラン75?
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