帯状疱疹は想像以上に痛かった
少し前に帯状疱疹になりました。
小さいころにかかった水疱瘡のウィルスが体内に残って眠っていたものが、加齢やストレスで抵抗力が弱まった時に復活して帯状疱疹として発症する…
高齢になってから帯状疱疹を発症すると重症化することがある…
話に聞いていましたが、実際に自分が帯状疱疹になってみてどうだったかを記録したいと思います。
1日目~3日目
仕事の帰り、熱が出る前触れのように、体の皮膚がひりひりするのを感じました。
風邪のひき始めかな、と思い、体を温めて早く寝るようにしました。
翌日、熱が出るわけでもなく風邪の症状はないのに、皮膚がひりひり、チクチクする感じはだんだん強くなってきました。
場所は左の太ももの内側から前ももにかけて。日中動いていると気にならない程度でしたが、夜寝ようとすると痛みがはっきりと感じられました。
足のつけ根から右の下腹部にも鈍い痛みが広がってきました。婦人科の不調かなと思ったりもしました。
腰痛、内臓の病気等、いろいろ考えましたが、3日目に、痛いのは体の左側だけということから「もしかして帯状疱疹かもしれない」と思い始めました。
まだ発疹はなく、この状態で病院に行っても帯状疱疹と診断がつくのだろうかと思いました。
皮膚の表面ではなく筋肉がズキン、ズキンと痛みました。夜は痛みが気になってあまり眠れませんでした。前日は足のつけ根や下腹部、腰が痛かったのに、その日は太ももが痛かったです。
4日目
仕事中の夕方、太ももがかなり痛くてさすっていました。左だけ痛いと同僚に言ったら、「帯状疱疹じゃない?」と言われました。
帰宅中の電車の中では、「肉が引き裂かれるようなビリビリとした痛み」に断続的に襲われました。
これ以上痛くなったら耐えられないかもしれない、と思うような強い痛み。帰りにドラッグストアでロキソニンの貼り薬を買いました。
帰宅後シャワーを浴びようとした時に、左の太ももに赤い発疹がたくさんできていることに気づきました。発疹の先端はごく小さな水ぶくれでした。
発疹ができているところと、筋肉がビリビリと痛むところは微妙に場所がちがっていました。発疹自体は痛くもかゆくもなく、皮膚の奥の肉に、引きちぎられるような痛みが断続的に走る感じでした。
ロキソニンのテープを貼ると痛みはかなりやわらぎ、夜眠ることができました。私が買ったロキソニンのテープは患部を冷やすタイプのものでした。帯状疱疹は神経の痛みなので、後から考えると冷やすタイプは良くなかったかもしれません。
また、発疹の上からテープを貼ったので、剥がす時に発疹の水膨れが少しはがれてしまいました。できれば最初から皮膚科を受診して、塗り薬や飲み薬で対処した方がよかったと思いました。
5日目
皮膚科医院を受診しました。
症状をお話し、発疹も見ていただき、帯状疱疹と診断が下りました。
とにかく痛みが強いことを訴えました。抗ウィルス薬と、飲み薬のロキソニン、ロキソニンで胃が荒れることを防ぐための胃薬、発疹の塗り薬が処方されました。
痛みにはロキソニンがとてもよく効きました。ロキソニンを飲んで30分くらいたつと、もう治ったのかと思うほど、痛みはすっかり消えました。無痛です。
6~7時間後にロキソニンの効き目が切れるとまた痛くなってくるので、まだ治ってなかったんだなと思い出す感じでした。
6~12日
発疹は抗ウィルス薬を飲み始めてから3日目ぐらいまで、ほんの少しだけ広がりました。
発疹には塗り薬を塗ってガーゼで保護しました。仕事は休み、ロキソニンを飲んで、日中も寝てすごしました。
最初に痛み始めたところからその隣へと、痛む場所が毎日少しずつ移動していきました。
日に日にロキソニンが切れてもあまり強い痛みは感じなくなってきて、このまま治っていくんだなと安心していました。
13日~14日
発疹は乾いてかさぶたになり、順調に治ってきていましたが、それとはまた別の発疹が出てきました。
帯状疱疹の発疹が出たあたりとその周囲に、赤いぽつぽつが大量に。やっぱり体の左側だけで、抗ウィルス薬を飲み終えた後数日で、帯状疱疹がまた活発になって再発したのかと思いました。
最初の発疹と違って水ぶくれはなく、そして今度のは猛烈に痒みがありました。
掻いてはいけないと思い我慢していましたが、とにかくびっくりするぐらい、あり得ないぐらいかゆかったです。
今度は痒みで眠れなくなりました。
痛みもですが、かゆみというのも耐えがたいものですね。頭がおかしくなりそうでした。
太もも、足のつけ根から、下腹部、腰、お尻と広がっていきました。
15日
また皮膚科を受診すると、帯状疱疹の発疹ではなく、薬のアレルギーか何かすぐには特定できないとのことでした。(後日アレルギーの検査をすることになりました)
痒みを止める抗ヒスタミン薬と、塗り薬を処方されました。
薬でかゆみはかなりおさまり、その夜はかゆみで眠れないということはありませんでした。
この2度目の発疹が何だったのかはわかっていません。
16日~20日
発疹はさらに広がり、膝や胸、腕にも少しぽつぽつが出ました。出始めてから4日ほどたつと、かゆみと発疹は出た順におさまっていきました。
そしてかゆみが収まる頃には、気がつくと痛みもほとんどなくなっていました。
皮膚のピリピリ感から始まって約20日間で、ほぼ普通の生活に戻ることができました。
痛みやかゆみを感じない日々
帯状疱疹を発症してから、いちばん痛みが激しかったのは4~5日目ぐらいでした。
何をしていても強い痛みに怯えて、身構えていました。痛む場所にずっと意識を集中していました。
痛みを感じず元気に暮らしていたた日々が遠く思えました。
ふだん、どこも痛くも苦しくもなくすごせるというのは、本当にすばらしいことだと気がつきました。
私はいま50代ですが、そのうちもっと年をとると、体のどこかがいつも痛いとか、つらいとか、不自由になっていくのかもしれません。
身体のどこも痛くなく元気にすごせる時間は、とても貴重なものなんですね。
やりたいことがあったら、めんどくさいとか疲れるとか言っていたらもったいない。元気に動けるうちにやっていかなくてはと思いました。
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