節約の目的と方法は人それぞれ
節約の目的や方法は人によって違うということについて今日は書きます。
食費と節約のためにかけられる時間
食費の節約というと、お金だけの問題と思ってしまいがちなんですが、時間の問題でもあります。
かけられる食費が同じでも、
①時間がたくさんあって買い物や料理の工夫をする気力や体力も十分にある人。
②忙しくて時間がなく気力や体力もない人。
ずいぶん状況がちがいます。
③の人がダブルワークをして収入を増やしたら、④料理にかける時間がなくなり、割高なお惣菜を買う日が増えただけで食事の質は上がらなかった。
ということもあり得ます。
- 食費を減らす
- 食事の用意にかける時間を減らす
この両方のバランスを自分の状況に合わせて考えていく必要があります。だから人に節約のアドバイスをするというのは難しいことです。
①の人が②の人に向かって「もっと工夫を」「めんどくさがらずに」などとアドバイスするのは、親切心ではあるのでしょうが、酷というものです。
A 食費を抑えても豊かな食卓
- 食費:中
- 節約のためにかけられる時間や気力体力:多
食費を抑えると、品数が少なく量も少ない寂しい食卓になりがちですが、時間と手間暇をかけてできるだけ「節約献立」に見えない豊かな食卓を目指そうとするものです。
安い食材を探して買うこと、安くまとめ買いして上手に食品ストックすること、手間暇をかけて安い食材でも見た目・味・量と満足できる料理を作ること…
そういった工夫によって食費を抑えても豊かな食卓を作ろうとします。
これができるのは、時間に余裕がある人だけです。
時間がある。気力・体力もある。料理が好き。
…という方にしかできない節約です。
B 食費を抑えて栄養を摂る
- 食費:少~中
- 節約にかけられる時間と気力体力:少~中
これ以上収入を増やすのはむずかしく、食費が限られている。そこまで買い物や料理にかけられる時間や気力はない。
でも自分や家族の健康のため、栄養がとれる献立を考えたい。
私がこの頃考えているのはこのタイプの節約献立です。
少ない食材で手間をかけずに栄養をとる工夫をしていきます。
C 食費を抑えて空腹を満たす
- 食費:少
- 節約にかけられる時間と気力体力:少
Bの場合よりもさらに食費が限られている方。
または栄養のことは気にしない方。
食費は限られているけど、お酒、甘いものなど、どうしても食べたい(飲みたい)ものがあるという方。嗜好品メインで、余ったお金で空腹を満たすことを考えます。
安い炭水化物メインの食卓になっていくと思います。
それも難しくなると、空腹を我慢する時間が長くなっていくでしょう。
Cの方は助けが必要と思われます。できるだけBを目指すのがいいでしょうけれども、それが何かの事情で難しいからCになっているのではないかと。
特に、子供や若い人がCだったら優先的に助けるような社会だといいなと思います。
SNSでは見えてこない
SNSで自分の暮らしぶりを発信して注目を集めるのは、お金に余裕がある人たちか、せいぜいAの人までです。
生活が苦しいと訴えた人が叩かれる風潮もありますからね。自己責任…もっと苦しくても文句言わずにがんばってる人がいる…等と。
BCは表面化しませんが実際はたくさんいるでしょう。さらにこれから増えていくんじゃないでしょうか。
栄養摂れてない人、体調悪くても病院に行けない人、シャワーを浴びられない人、暑くても寒くてもエアコンつけられない人…
そういう人は外に出ない、発信しないので見えませんが、生活が苦しく文句も言えない人が実はいっぱいいる国になってきているのではないかという気がします。
私はBの節約
私は仕事していて収入はあまり高くありません。在宅の仕事がメインで買い物や料理をする時間はありますが余裕はありません。
若い世代の家族と一緒に暮らしていて栄養をとってほしい。
Bタイプの節約について考えてこれからも書いていきます。
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