うちの災害用備蓄品と収納方法【2人家族1週間分】
災害や体に何か起こって数日動けなくなった時用に、食料や日用品を備蓄している人も多いんじゃないでしょうか。
私の家でも日持ちする食べ物を多めに買っておいたり、水や災害用トイレ、非常持ち出し袋の用意などしてきましたが、なんとなくやっていたので……
今回思い立って、食料の備蓄コーナーを作りました。今日はそれについて書きたいと思います
私は以前、住んでいるところが大きな自然災害にあい、避難所生活をしたり、電気ガス水道が数日止まった状態で自宅で生活するという経験をしたことがあります。その時の経験をふまえて書きますが、専門家ではない個人が自分と家族の防災のためにやっていることですから軽く読んでいただけたらと思います。
想定した災害
「地震が起こり、電気が止まり、ガスも使えず、水も止まった状態が1週間続く。避難所ではなく自宅で生活する」
これを想定して備蓄品の準備をしました。
家族の人数は自分と高校生の子供の二人です。
今回は自宅での1週間の避難生活について考えて書いています。
家が壊れたり危険になったりして避難所などへ行く場合に持っていくものは別に用意しています。
災害だけではなく、急な病気やケガで数日動けなくなることがあるかもしれず、そういう時にも備蓄は役にたつと思います。
ぎっくり腰とか、いつなるかわかりませんからね。
そして、何が起こっても不自由なく快適に暮らせるようにとは思っていなくて、ライフラインが復旧するまで(ぎっくり腰の傷みがやわらぐまで)不便ながらもなんとかしのげる程度を目指します。
戦争が起こったら…とか、長く続く食糧難に備えて…
といったことを想定してはいません。
そうなったら……どうしましょう。うちは生き残れないかもしれません。
100均の収納グッズを利用
奥行25㎝、幅70㎝くらいの収納スペースがあります。
中途半端な大きさで、今まで活用できていなかったこのスペースに、ダイソーの組み立て式のスチールラックを入れました。
右側にもダイソーで買った大きめのプラスチックの容器を重ねたら思ったよりたくさんものを置けました。
停電するかどうかで不便さがかなり違う
災害のとき、停電するかどうかによって不便さは全然ちがいます。
電気が止まると本当にたいへん…
料理にガスと電気を使う家、電気だけの家があると思いますが、電気もガスも止まった場合を想定して用意しておくと良いと思います。
住んでいるところによりますが、停電すると水も止まることがあります。
なんといっても水
必要度が高くて、たくさん必要で、備蓄するのが大変なのが水ですよね。
- 飲み水、料理に使う水、食器や調理器具を洗う水
- 衣類を洗う、体を清潔にする(洗顔、手洗い、シャワー、お風呂…)
- 掃除に使う水、トイレを流す水
この3つに分けて考えます。
1.飲み水・料理に使う水・食器を洗う水
1はペットボトルで売られている水などを備蓄します。一人3ℓ×日数分等と言われていますね。
2人で1週間ならば…
3ℓ×7日×2人=42ℓ
2ℓのペットボトルなら21本です。多いですね。
うちは2ℓ入りのペットボトル水を10本程度使いながら買い置きしている他、家族が学校やバイトに持参するペットボトルのお茶類、炭酸水等を切らさないよう箱買いしていて、それで常に40ℓ以上は備蓄できていると思います。
常温保存できる豆乳も少しローリングストック(多めに買い置きして先に買ったものから使っていく)しています。
プロテインやシリアルもローリングストックしていますが、いっしょに牛乳か豆乳があった方がいいかと思いそうしています。
2. 衣類を洗う・体を清潔にするための水
2は水道水の汲み置きなどで良いと思います。水道が出ない間はシャワーや洗髪は諦めて、水でぬらしてしぼったタオルやウェットティッシュで拭くなどでガマンすることになると想定します。
うちは12リットルのタンク2つ分、水道水を備蓄しています。洗濯やお風呂に使うようにして新しい水道水と入れ替えます。
折りたためる水用のタンクを非常持ち出し袋に入れていますが、備蓄用には積み重ねられる強度と形のもの。災害時に給水車へ水をもらいに行くことも考えて、持ち手があり満水にしても自分や家族が持ち運べるサイズのタンクを選びます。
3. トイレを流す水・掃除に使う水
3はお風呂の残り湯をすてずに次にお風呂に入る前までためておくなどの方法が考えられます。
シャワーだけにしている人や、スポーツジムで毎日お風呂やシャワーを使うから家の湯船にお湯をはることはない、という人もいると思います。
そういう場合は災害時用の簡易トイレを多めに備蓄すると良いかもしれません。
うちは週1~2回はシャワーだけですませず湯船につかる日も作り、残り湯をためておく他、簡易トイレも買い置きしています。
食べ物
- 水も何もなくても食べられるもの(缶詰、カロリーメイト、温めなくても食べられるレトルト)
- 水があれば食べられるもの(フリーズドライ、アルファ化米)
- お湯があれば食べられるもの(レトルト、カップ麺など)
- 卓上コンロ等で料理して食べるもの(焼いたり炒めたりゆでたり……インスタントラーメン、パスタ、ホットケーキなどいろいろ)
いろんな場合を想定して、上記のようなものを用意します。
災害備蓄用の特別なものは少しだけ。多くは普通にスーパーの食品売り場で売っている賞味期間が長めのものを、使いながらストックしています。
この収納スペースに置いている分以外に、冷蔵庫や冷凍庫、常温でストックしているものなど、食品はいろいろと置いてあります。
普段から買い置きをするお家ならば、冷蔵庫の中のものだけでも2~3日かそれ以上食いつなげるんじゃないでしょうか。停電した場合は冷蔵庫の中のものがくさる前にがんばって食べるようになります。
水があって卓上コンロを使える状況だと、割とレパートリーが広がって食を楽しめます。
卓上コンロとカセットガスは、できれば一家に一台用意しておいた方がいいと思います。電気ではなくカセットガス。
または七輪と炭とか。キャンプが趣味の人はいろいろできそうですね。
食器や調理器具を洗う水の節約のため、調理器具にアルミホイルやクッキングシートを敷いたり、お皿にラップを敷いたりします。
カロリーが摂れるものを中心に
栄養バランスよりも、カロリーを摂れるもの、おいしく食べられるものという考えでストックするものを選びます。
栄養素はサプリとプロテインで摂るつもりで。
とにかく主食。ということで、何も調理しなくても食べられるカロリーメイトやビスケット等、水だけあれば食べられるアルファ化米、お湯で温めて食べられるごはん、パスタ(ゆで時間の短いものが良い)、グラノーラ等をローリングストックします。
このままずっと保管しておくのではなく、ここにあるものをどんどん使って、減った分を買い足します。
お米は災害用の備蓄の観点からは無洗米がいいです。お米をとぐための水も必要となると水の備蓄がさらに大変になるので。うちは普段から無洗米にしています。
大量に備蓄してはいませんが、常に一袋は余分に買っておくようにしています。
他には魚や肉の缶詰、レトルトのカレーや丼の具、パスタソース等。
フリーズドライのみそ汁や、粉末のスープ。
タンパク質がとれるプロテインと、ビタミンやミネラルのサプリメントも備蓄リストに含めておくといいと思います。
プロテインは一袋で30食分になるものもあり、非常食に頼る生活が万一長くなった時に備えて買い置きしておくと少しは安心かもしれないです。
プロテインは水でもおいしく飲めるタイプを。
乳製品を備蓄品に加えたい人は、常温保存できる牛乳や豆乳をローリングストックしたり、粉末の脱脂粉乳や全紛乳を備蓄する方法があります。
日持ちする缶ジュースやお菓子も備蓄します。
日用品
以前避難生活をして、多めに買っておけばよかったと思ったもの、あってよかったと思ったものを思い出しながら書きます。
- 防寒着
- 乾電池を多めに
- 卓上コンロとカセットガス
- 水をくめるもの
- 使い捨てカイロ
- 防災頭巾、帽子
- マスク
- 缶切り
- 軍手、ゴム手袋
- ラジオ
- 懐中電灯、ランタン、防災用ローソク(停電すると夜は真っ暗)
- ヘッドライト
- ライター、チャッカマン
- 生理用品
- トイレットペーパー
- ティッシュ、ウエットティッシュ、キッチンペーパー
- 水なしで歯みがきできるシート
- 掃除用シート
- ほうきとちり取り
- ラップ、アルミホイル、クッキングシート
- ジップロック、ビニール袋
- 薬、応急手当用品、バンドエイド
- 除菌用アルコール
- 脱脂綿、綿棒、つまようじ、ガーゼ
- タオル、ハンカチやバンダナ等
- 防水シート
- クーラーボックス
- 非常用トイレ
スマホが使えなくなることも想定して、紙に大事な電話番号を書いて小銭とともにポーチに入れておくと良いです。スマホがないと家族や親せきの電話番号もわからないということがあり得ます。
防寒着は、冬に暖房なしで過ごすことを想定して用意します。冬の災害なら、家の中でもアウターを着て過ごしたりします。
缶詰はいまほとんど缶切りを使わずに開けられますが、たまーに缶切りを使わないと開けられないタイプの缶詰があります。缶切りないと積むので、ツールセットみたいなのを一応持っておくと良いのかなと思います。
タバコを吸う家族がいないと、ライターが家に一本もなかったりします。防災用のローソクに火をつけたりするのに、ライターやチャッカマンがあると良いです。
水をくめるものについては、給水車へ水をもらいに行く、トイレに水を流す、生活用水を運ぶ、掃除や洗濯、体を拭くときに使う等を考えて用意します。
備蓄用の水のタンクの他、大きめの蓋つきバケツを日用品の収納に使う等…
生理用品は、下着を洗う回数を制限する必要があるかもしれないことも想定して多めに用意します。
ほうきとちり取りは、玄関やベランダ掃除用に持っているものがあればそれでOKです。割れたり飛び散ったものの掃除は素手や雑巾よりほうき。掃除機は電気がないと使えません。
スマホの充電はギリギリではなく余裕をもってしておく習慣を。モバイルバッテリーを常に充電しておきます。
車がある家は車のガソリンや充電もギリギリではなく余裕をもってする習慣にしておくと良いと思います。
手回しやソーラーでスマホを少し充電する程度できる簡易の発電グッズを持っておくのもいいかもしれません。
非常用トイレは、トイレの水を流せなくなった時に、便器やバケツにビニールをかぶせてその中に用を足すものです。水分を固められるようになっているものもあり、中身や匂いをもらさないようになっています。
水があればバケツで流すことができますが非常用トイレも用意しておくのが安心です。避難生活でトイレの問題は重要です。
暗くて足元が悪い中、両手に荷物を持って歩かなくてはいけないことがあるかもしれないのでヘッドライト。
停電した際に冷蔵庫の中のものを少しでも長くもたせるためにクーラーボックス。
こんなところですかね。こういうものは、収納場所を用意したら買って置いておくだけなので、食品や水のようには手間はかかりません。
あとは家にあるものでなんとかするという考えです。
赤ちゃんや小さいお子さんがいる家庭の場合はお子さんのための食品や日用品も用意しておく必要がありますね。
100均でもかなり揃う
防災グッズはダイソーやセリアにもいろいろ売られています。
ただし材質が弱かったり品質がそれなりのものもあると思います。いざという時使えなかった…というのでは意味ないので、予算と相談して自分でよく考えて決めるのが良いかと。
高い防災グッズセットの中身がよく見ると100均で売ってるようなものばかりということもあります。
もの不足の際に慌てないように
日用品を多少備蓄しておくと、いざ災害やもの不足が起こった時に、ドラッグストアに慌てて殺到したり、焦って必要以上に買い占めたりすることもありません。
マスクやトイレットペーパーが店頭から消えたときのことは記憶に新しいですよね。
パニックにならないために、ものがたくさん売られている時に、少しだけ余分に買っておくのがいいんじゃないかと思います。
電気の備蓄
ソーラーパネルで蓄電器に電気を貯めて使うという手もあるらしいです。
いざという時への備え方は人それぞれ
備蓄が多ければ多いほどいいとは思いません。
現実になるかどうかわからない「いざという時」のために、どれだけ手間と費用、そして収納場所をかけたいと思うかは人それぞれ。
どんなに備蓄していても火事や爆発でパーになるかもしれませんし、どんなに備えていても、死ぬときは死にます…
備蓄について考え始めると、断捨離やシンプルライフとは正反対の考えになる面もあります。多くのものを持つことはインテリアの邪魔になるかもしれない。節約の観点からいえば無駄になることも多いです。
備蓄用の食品は添加物が多いものもあります。健康のためにレトルト食品を食べないようにしたいと考える人が、備蓄用食品のローリングストックを始めると、レトルト食品を食べる機会が増えるかもしれません。
健康やダイエットも同じで、自分の価値観やライフスタイルと相談しながら進めていくのが良いのかなと思います。
自然災害以外にも
今回は、自然災害や急なケガや病気で自宅で1週間程度缶詰になることを予想して備蓄品の収納を考えました。
他にも強盗や空き巣、いろんな詐欺など、高齢者だけの世帯や一人暮らしの人を狙った犯罪も、これからますます増えていくのではないかと想像しています。
防災や防犯のことをこれからも考えていきたいと思うと同時に、高齢者が若者に憎まれるような風潮があまり進んでいかないことを願います…
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